経験は自分の意思によってデザインすることができる
7月の中旬にStartup Weekend Tokyo Cebu 2018に参加してきた。そこから得たものをつらつらと書こうかなと思う。
Startup Weekend Tokyo Cebuとは
そもそもこれなんのイベントよって感じだと思うのだが、公式HPにをみて見ると、以下のようにわかりやすい説明が書かれている。
「“スタートアップウィークエンド(SW)”は、金曜夜から日曜夜まで54時間かけて開催される、「スタートアップ体験イベント」です。週末だけで参加者は、アイディアをカタチにするための方法論を学び、スタートアップをリアルに経験することができます。わたしたちは、スタートアップが最初の一歩を踏み出すためのプラットフォームを目指しており、開発者やビジネスマネージャー、アントレプレナー、デザイナー、マーケター等、さまざまなスキルの人々を結びつけ、アイディアが現実になることを願ってます。」
「SWは金曜の夜、みんながアイディアを発表するピッチから始まります。そしてハスラー・ハッカー・デザイナーでチームを組み、日曜の午後までに、ユーザーエクスペリエンスに沿った必要最小限のビジネスモデルを一気に作り上げます。ハスラーはマネジメントとビジネスモデルの検証を、ハッカーは機能の開発を、デザイナーは使いやすいデザインを担当します。ともに顧客開発に臨みます。
土曜の午後には、起業家や専門家によるコーチングを受けることができます。日曜夕方に審査員の前でチーム毎にプレゼンを行い、ビジネスモデル/顧客検証/ユーザーエクスペリエンスデザイン/プロダクト達成度を軸に、審査が行われます。」
引用元:
今回行われたStartup Weekend Tokyo Cebuも、上記の通りの内容で行われた。大きな流れは以下の通りだ。
- 【金曜日】自分のアイデアを参加者の前でピッチ
- 【金曜日】ピッチしたアイデアを絞り込む。参加者投票で投票数が多かったアイデアが残る。
- 【金曜日】残ったアイデアを提案した人たちが再ピッチ。
- 【金曜日】アイデアの発案者たちは自分から周りに働きかけて、チームを作る。
- 【金曜日】チームが出来次第、ビジネスプランの作成を開始。
- 【土曜日】豪華メンター人からフィードバックをいただける。その時間以外はひたすら作業。
- 【日曜日】午前中は作業、午後にビジネスプランを発表、審査をして順位を決める。
もっと色々あったが、大体は上記の通り、イベントは進んでいった。
今回のイベントから得た最大の学び
今回のイベントから得た最大の学びは「経験は自分の意思によってデザインできる」ということだ。
実は自分は日本にいたときに、主催も含めて、ビジコンとかハッカソンに計15回くらい出場してるのだが、それらのイベントと今回のイベントで圧倒的に違う点は「自由度が高いこと」だった。
以前僕が参加していたイベントでは事前にチームやテーマが決まっていることが多かったんだが、Startup Weekendでは最初は何もない。テーマも決まっていなければチームも決まっていない。
自由度が高い場所に放り込まれたときに、積極性がない人間は死ぬ。
「SW、今までのイベントよりも高い積極性が求められているな。受動的になっていると死んだも同然になるパターンのやつだ。」
ということを初日に察知した僕は、久々のイベントでかなり緊張していたが、「とりあえずいつも以上にバカみたいに積極的に行こう!」と目標を掲げた。以下、実際に自分が起こしたアクションである。
- 元々ピッチする気はなかったが、当日になって急遽ピッチをした。
- ある特定の人たち(自分がチームに欲しい人たち)にメッセージが届くように、ピッチの内容を工夫した。
- アイデアが残ったため、自分から働きかけてチームを作った。
- 自らがリーダーとなり、チームで作るプロダクトのPMとして、サービス開発を行った。
- プレゼンのスピーカーを担当した。
結果、第3位に入賞することができた。
自分が起こしたアクションによって、自分が得ることができる経験は変わってくるんだなということを再認識することができたいい機会だった。
経験は自分の意思によってデザインすることができる
今回でいうと初日がキーだった。「ピッチをするかしないか」という選択が初日以降の僕の過ごし方を、またそのイベントから得られる全体的な経験を左右した。もしピッチをしていなかったら、自分はただの参加者としてイベントの三日間を過ごして、得られるものも少なかっただろう。
何もわからない状況でも、とりあえずアクションを起こしてみることは重要だ。
誰かに笑われるかもしれないし、もしかしたら大失敗するかもしれないけど、アクションを起こさないと何も始まらない。
結局のところ人生の主体者は自分なんだから、何かやってみたいことがあるときは自分の意思によって初めてみて、うまくいったらそれでよし、失敗してもそれでよし(反省はもちろんしないといけない)でいいんじゃないかなと思う次第。
今後も積極的にアクションを起こして、休学期間に得られる経験を自分色にデザインしていこうと、自分も心を改める機会となった、いいイベントでした。